第11章 ぽぽぽ ポセイドン
余が連れて来た✿はまだ知らない世界を見たような顔をしていた
「歩けるか」
「はい(海の中だ)」
よく溺れなかったな私··あっこの方が魔法かけてくれたからだ
コッコッコッ
『·····』
背が高すぎるし
槍が怖い
(私、殺戮される!?)
ガチャ
「ここがお前の部屋だ、何か必要な物があれば何でも言え」
「はい(豪華すぎ!)」
ぐいっ
「?!」
「海は、好きか?」
まただ
「す、好きです」
「そうか、しばし休め」
✿✿✿
「✿はいないのか」
「ポセイドン様、✿様は書庫室にいます」
「分かった」
(生きたままの人類を何故ポセイドン様は連れてきたんだろうか)
誰もが近寄らず
恐れを纏う暴君