第12章 イトナの心を開かせろ
「シロ死なねぇかな」
殺せ「触手は意思の強さで動かすものです」
殺せ「イトナ君に力や勝利などの病的な執着がある限り…触手細胞は強く癒着して離れません」
まじでシロ死ねや
殺せ「そうこうしているうちに肉体は強い負荷を受け続けて衰弱していき
最後は触手もろとも蒸発して死んでしまう」
「…そうならない方法ってないの!?せんせー!」
殺せ「病的な力の執着を消さなければ」
殺せ「そのためには…そうなった原因をもっと知らなければいけません」
「しいいいぃねしろおおおおおおおおおぉ」
不破「そのことなんだけどさ」
渚「不破さん」
不破「気になっていたんだイトナ君がケータイショップ襲ってたのか」
不破「でさっきまで律と何度かやり取りしてたんだ」
不破「機種とか戸籍とか
彼に繋がるものを調べてもらって」
不破「そしたら「堀部イトナ」ってここの社長の子供だった」
!!
不破「世界的にスマホの部品提供してた町工場だけど
おととし負債抱えて倒産しちゃって
社長夫婦は息子残して雲隠れだって」
「親も殺して合法?????」
寺坂「ケッつまんねーそれでぐれてただけって話か」
磯貝「寺坂!」
寺坂「みんなそれぞれ悩みあんだよ重い軽いあんだろがよ」
寺坂「けどそんな悩みとか苦労とか
わりとどーでもよくなったりするんだわ」
寺坂「俺らんとこでこいつの面倒見させろや
それで死んだらそこまでだろ」
「死なす行為はしないでね?????」