第14章 髪飾り
『中也の莫迦、、、』
外で抱いたこと、ナカに出してしまったことではご立腹だ。
そりゃそうだ、俺が悪い。
然しだ、最初に煽ったも悪いのだ。
だが、そんなことは口が裂けても云えねぇ。
「悪かった、がっつきすぎた。手前が可愛すぎてつい。」
怒っているを後ろから抱き締めて謝る。
『次からはその、、外ではしないで。』
「ああ、判った。あとこれ、、、。」
ポケットからあるものを取り出し、の長い前髪を横に流し耳の辺りに付けてやった。
『え、、、これって、、、』
実は海に来る前にが雑貨屋を見つけたので、そこへ寄っていた。
その時に店内でが見ていた髪飾りをこっそりと買っておいたのだ。
髪飾りはシンプルなヘアクリップだが、ワンポイントに小さな花が付いているやつだ。
「やっぱり似合うじゃねぇか。綺麗だぜ、」
『ありがとう、中也。大切にする。』
嬉しそうな顔をするが愛おしくて堪らない。
が身に付けている物は殆どが、俺が贈呈品したものばかりだ。
凄く善い気分だ、俺のモノだと主張しているようだから。
本当のことを云えば、もう1回だけ抱きたいが、絶対にキレられると判っていたのでなんとか抑え込んだ。
----翌日
太宰「おはよー、ちゃん!おや、素敵な髪飾りだね!」
「太宰さん、おはようございます。ありがとうございます、中也からの贈呈品なんです。」
太宰「はぁ、本当に中也は独占欲が強いね〜」
太宰さんの云っていることの意味があまり判らず、キョトンとしているとそれに気づいた太宰さんは教えてくれたのだ。
太宰「ちゃん、男性が好きな女性に髪飾りを送る時は意味があるのだよ、、、、、」
それを聞いて顔が真っ赤になった。
まさか中也はそんな意味判っていないはず、、、、、
だけど、凄く嬉しかった。
そっと髪飾りに触れた。
"一生を共にしたい女性へ送るのだよ"
私も一生共にしたい人は中也だけだ。