I’ve been thinking about you.
第3章 ねこあし
がさがさ
「みー··みー···」
「兄さん」
「猫だ。」
「ちいさい。」
「お母さん、怒らないかな」
「大丈夫だ。俺達を助けてくれたんだ、きっとこの子だって」
がさっ
「僕。持ち帰る!」
「フィンには重いだろ。」
✿✿✿
ガチャ
「お母さんまだ帰ってきてないね」
「まだ"仕事"中だから。···寝てるな」
「うん。(僕達もお母さんに会った時もこんな風に寝ていたんだよね)」
僕達をホントの子供みたいに接して
怒る時は慣れてないのか
「こ···こらぁ··めっ(優)」
優しく言うお母さん
「兄さん」
「なんだ?」