第1章 生まれた音

ｶﾁｯ··ｶﾁｯ··

12時になった

特に何も気にしてない｡何も変わらない··ただ隣に欲しかった宝石がいてくれるだけで良かった


もぞっ
「んっ··カルパッチョさん··？」

「なぁに？」

すっ
「お誕生日おめでとう､そして生まれてきてくれてありがとう」

ふっと触れた手が嬉しくて

「うん､愛してるよ··アリア」


12時に囁かれた言葉


✿✿✿


ｶﾞﾁｬｯ
「カルパッチョさん｡朝ですよ」

もぞっ
「ん"ーーー···やら」

「おーきーて」

「やら」

(子供だなー··)

「しばらくしたらまた来ますね､それまでおやすみなさい」


なでなで

(アリアの言葉と撫で方､僕は好きだな)