I’ve been thinking about you.
第13章 つつむ カルドさん
ばばーん✿
『手を繋がないと出られない部屋』
「おやおや」
「······」
なっ
何故?
何故私は···神覚者のカルドさんとこの部屋にいる?
あわわわ
(思い出せ··普通に扉開けたらカルドさんがいただけだ)
ズシャァ····
(誰かの···イタズラだ···)
「アリアさん」
「はい」
スッ…
「お手をどうぞ」
(ここは素直に従おう)
「よろしくお願いします···」
キュッ
がちゃん
『開いた』
「助かりましたね!(手袋越しだった)」
「そうですね(赤ちゃんみたいな感触)」
「それでは失礼···カルドさん?」
手、握られてる
「もうちょっと繋いでもいいですか?」
「は··はい」