I’ve been thinking about you.
第9章 記憶 オーターさん
ポキッ
『あれ』
『魔法使いさん?』
『ちょっと使ってたリップが割れちゃったな··』
『リップって何に使うの?』
『リップはね、唇に塗るのよ。カサカサしないようにね、あとは··ちょっと自分を可愛く見せたりとか』
『魔法使いさんはリップなしでも可愛いよ!僕だけが知ってるもん!』
なでなで
『嬉しいわ。オーターくん、もし。』
『?』
『もしオーターくんに"ずっと一緒にいたい人"が出来た時に今の言葉を言うと相手も嬉しくなるわ』
『魔法使いさんと一緒にいたいもん!』
ぎゅ
『この~~~』
✿✿✿
はっ
「···夢···。」
仕事場で寝てしまった。
幸い一人部屋だから良かったが···
(カルドやレナトスに見られたら終わりだ···)