I’ve been thinking about you.
第7章 マニキュア セル坊(初)
「あっごめんなさい」
「僕の方こそ··(引き込まれる色)」
とある店で同じマニキュアを取ろうとした時に触れた指先同士
✿✿✿
「あっ」
いつものマニキュアが無くなったようだ。
(買いに行くしかないか··)
すー····。
「···(相変わらず静かな館だよな。それもそうか、誰も彼も興味がないのだからな)」
ぽん
「セール坊」
「ー!デリザスタ様」
「どっか行くのか~~?」
「マニキュアが切れたので」
「ふーん。そ」
すたすた
(···のらりくらりと現れるから心臓が足りない)
がしっ
「ーーー!」
「やっぱり俺も行くわ。楽しそうだし~~~」
ハハッ··
「分かりました」