~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】
第1章 気まぐれ 【禪院直哉】
『自分が俺に…素直になるまで
気長に付き合うたる言うてんねん。
せやから…そないな態度
俺に取ったかて無駄やさかい諦めな?
安心しぃ?俺はしつこい男やねんし、
生憎女にも困ってへんからなぁ…』
常に付きまとう…自分達5人
以外の女性の影を否定する事もなく
更に感情を煽られるばかりで…。
『俺は…自分の事…
おもろいオモチャ拾ったって
思ってるねんで?落とし甲斐の
固まりみたいな…女やからなぁ』
こんな風に…この先も…ずっと
私は…この人の気まぐれに
振り回されて翻弄させられて
頭も身体もぐちゃぐちゃに
搔き乱されてしまうのだろう…。
『ゆっくり…でええよ。
ゆっくり、俺の物になったらええねん』
バチュンバチュンッと…
後ろからお尻に腰を打ちつけられて
打ち付けられる度にお尻が波打つ。
ゴリゴリと亀頭で子宮口を
抉る様にしてノックされて
目の前がチカチカと真っ白になって
悲鳴にも似た様な喘ぎ声を
部屋に響かせながらイってしまって居て。
『マンコ…めっちゃ
俺のチンコ締め付けてんで?
んなら、そろそろ
俺も…出すわ…』
腰を掴んでバチュンバチュンと
激しく腰を打ちつけながら引き寄せられて
パンッパンッパンッパン…と
それまでと比べ物にならない
激しいピストンをされて。
自分が壊れてしまうんじゃないかって
喘ぎながら…思ってしまって居た。
「んぅううっ、んあぁあぁ
あ、あっ、あっ、んんっ
はぁあ、ああ。あああ゛ぁあ―――ッ!!」
パンッ…パンッ…パンッ
こっちがイってしまって居ても
まだそのピストンは続いていて
またそのまま快感を昇り詰めて行く。
「あぁぁぁ、んんぅ、あ、はぁ
はぁ、あぁぁあああ――――ァあっ!!」
ドクン…ドクン…と…自分の中で
直哉の陰茎が跳ねながら
薄いゴムの隔たりの向こう側に
精液を吐き出しているのを…感じながら
そのままベッドの上に繋がったままで
ベッドの上に折り重なったまま崩れる。
ズルン…っと…中から
自然に萎んだペニスが抜け落ちて。
がもそもそと
自分の身体を起こして
直哉の萎えたペニスに引っかかっている
コンドームを外して口を縛った。