~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】
第1章 気まぐれ 【禪院直哉】
こっちだって好きでこんな
何度も何度もイってしまう
こんな身体に生まれた訳じゃない…。
大人しくおしとやかな声で
喘いでセックスできるなら
こっちだって…それがいい…。
『可愛い顔してんねんから、
そないに怖い顔して睨まんといてぇや。
自分がそんな敏感な感度の
ええ身体してるんやから…、
しゃーないやん。しても
イカれへん…女かておるんやし。
いっぱいイケてええやんか…』
「なっ…直哉様……そろそろ…ッ」
声が…抑えられないから
部屋に戻りたいとお願いするが。
直哉がそのお願いに首を左右に振った。
『まだアカンよ…、もうちょっと
ここで…自分で遊んでからな?』
そうこっちの身体を
オモチャか何かみたいに言って来て。
キスで口を塞いで来ると
舌に舌を捉えられてしまう。
ニュルニュルと陰列を擦って来て
くぷぷぷっ…と塗れたアソコに
直哉の指が…少しずつ入って来て。
Gスポットを…的確に刺激して来る。
「んんんんん゛―――ッ!!!」
Gスポットを刺激されて
揺さぶられて直哉の指を
ギュウギュウと締め付けながら
イってしまっていて。
ふっと身体の力が緩んだところに
ズブブッ…っと指を奥まで沈めて来る。
トン…っと奥の子宮口に
直哉の指が届いて。
一番奥の敏感な部分を重点的に
今度は責められるばっかりになって
イっても…イっても…
お許しを貰えないまま…になる。
『ちゃんの身体は
こんなに…俺に素直やのになぁ~。
もう…こないに浅い場所まで
子宮降ろして来て…中膨らませて
孕ませて貰う気満々に準備
整ってしもてもーてんやん?』
違う違うと…直哉の言葉に
自分の首をブンブンと左右に振る。
『まぁ…俺も…ちゃんの
蕩け顔見ながら、ええ声聞きたいし…』
ボリボリと直哉がため息交じりに
そう言いながら後頭部を掻くと。
ふわっと…デイベッドの上から
自分の身体が浮かび上がって
直哉にお姫様抱っこされている事に
は気が付いた。
そのまま部屋の中に入って来ると
天蓋付のベッドの上にポイっと
雑な感じに…捨てられてしまって。
まぁ…彼女ではないので
この程度の扱い…なんだろうけど…。