第1章 気まぐれ　【禪院直哉】

そう…ズブズブと腰を揺すりながら
直哉が耳元で囁き掛けて来て。
この状態でも…気持ちが良すぎて
頭が変になりそうなのに…ッ…。

「これ以上、はぁ…ダメえぇっ
イキっ、過ぎてッ…頭…変になっちゃうッ
んあああっ、ああ、あっんんんっ…」

こっちが…どの体位で
どの角度でどんな速さで
ピストンされればイクのかを
知り尽くされてしまって居るから
ガッチリと繋がり合ったままで
バチュンバチュンと…腰を
打ち付けられる度に…目の前が
真っ白になって…快感が迸る。

「あぁぁあっ、あっ、あっ
あぁあ、ンああぁぁぁ―――ッ！」

グイっと足首を掴まれて
足を開いたままで
掴んだ足首を持ち上げながら
ズンッズンっと…腰を打ちつけて来て。

足を持ち上げる高さで
直哉のペニスが中を
刺激してくる場所が変わって行く。

「んっ、んんっ、あっ、はぁ
あぁあ、ん、ああぁぁ゛あ゛んッ！」

高く持ち上げられれば
アソコが上を向いた感じになって
腰がベッドから浮いた様になると
バチュンバチュンとピストンされる度に
ベッドの上でバウンドする様になる。

「ああぁぁぁああっ！！」

ぎゅうううと…自分が
イってしまいながら無意識に
直哉の身体に縋り付いてしまって居て。
キスで唇を塞がれて
そのまま身体に腕を回されて
バチュンバチュンと腰を激しく
打ち付けられるままになる。

「んぅ、んん～～ンッ、
ん、ふ、んんぐっ、んん――っ！！」

『ちゃん…イクで？…』

バチュンバチュンと
打ち付けられて居た腰を
パンパンッと…激しく打ち付けて来て。

このまま…壊れてしまいそうと
その激しさに思うほどで。

パンッパンッパン…パンッ

「ああぁぁっ、あっ、あっ
あ、ああぁああああ―――ッ！！」

ドクンドクンと…自分の中で
直哉のペニスが脈打ちながら
薄い隔たりの向こうに
精液を吐き出している感覚を
感じながら…チリッと…
傷みにも似た感覚を首筋に感じて。

また…跡を直哉に身体に
付けられているのを感じていた。

繋がったままで…ギュウウと
抱きしめられてキスをされていると。
恋人同士のするセックスみたいな
甘い余韻に包まれて居るのを感じる。