第45章 ※激情Ⅱ
[!]
[お前が幸せだったらそれでよかったんだ]
[なのに]
[なんだその顔]
[死んだほうがマシみたいに辛そうにしやがって]
[…………………っ!]
そうだったかもしれない
さっきの私はそれほどまでに追い詰めていたから
[だったら]
[俺がを幸せにする]
["十亀"のかわりに]
[梶……さん]
(なにこれ…)
胸に暖かいポヤポヤしたものとチクチクがせめぎ合って苦しい
嬉しさとこれでいいのか 裏切るのかってこんがらがっている
ただ一つ言えるのは今答えはここでないということだ
[……]
彼が優しくぎゅっと抱きつく
私の身体を傷つけないように優しく力を込めて
[その…返事は今でなくていいが…]
[……考えてほしい]
きっと私の性格上そうなるのではと読んでいたのか耳元に子供が親にお願いをするかのように訴えてくる
吐息がかかるものだから敏感に反応してしまい
[…ぁぅ…ひ…その…]
またもや変な声が出てしまう
あの"行為"のせいか体が敏感だ さっきから反応してばかりで恥ずかしいことこのうえない
[………?お前大丈夫か?]
[え、あ、あまり触れないでもらえると…]
何を言ってる感が酷いが発言が発言なだけに視線が合わせづらい
頬にすこし赤みをもって生娘のように恥ずかしがって
だが
無意識にそんな事を言ったのが間違いだった
[…………]
[梶さ………んむっ!]