第37章 祝福
[は〜〜い♡というわけでぇ]
[♪/ さん!]
[[おめでとう〜〜!!!]]
[あ…ありがとう…]
カチャンとジュースが入ったコップが合わさる
(まさか…)
こんな事になるとはまったく思わなかった
ただ二人には付き合ったと送っただけなのに
最近椿ちゃんの勧めでチャットをインストールしておぼつきながらも報告したらまさかお祝いしようなんて
ことはちゃんもかなり乗り気でせっかくだからポトスでと貸切とお料理まで出してくれて
(ありがたいはありがたいのだけれど…)
凄く恥ずかしい
というか付き合っただけでこんなにお祝いされるとは思わなかった
大げさすぎるとやんわり断ったつもりなのだけれど意外と二人は頑な所があって結局断れず今に至る
[ふふ♡今日は沢山聞かないとね♪ことは]
[そうそう…沢山聞かなきゃだよね…椿]
二人とも目をギラギラさせながら詰め寄ってくる
よほどその話を聞けるのを楽しみにしていたのだろうか獲物を見つけて喜んでいるような顔つきに見える
[て、手加減してもらえると…]
[…ね…あはは…]
(食べられるのかな…これ)
あははと冷や汗を垂らしながらなるべくその話題を逸らそうとしようとするもそうは問屋が卸さない
[あら♡手加減しないわよ♡]
[それにしても…彼氏が獅子頭連の十亀だったとはねぇ]
[ごめんね…その言っていいのかなぁって]
椿ちゃんから聞いていたのはボウフウリンと獅子頭連は敵対関係らしいとのことだった
彼が入る前の話だったしそういう所と喧嘩するの〜と笑い話程度だった
まぁ条くんは獅子頭連に入ったし言わなくてもバレるのは時間の問題だったし喋ってしまったのだけれど
[まぁあーしは気にしないけど♪]
[それはそれ、これはこれだもの♪]
彼女らしいというかあまり気にしてないようだった
よかったという言い方もおかしいとは思うけど
[…で…どんな感じなの?]