第23章 誤解
[……………!]
わからない
というか顔もみたくないんじゃなかったの
振り返らず必死に手を離そうとするけど力が強くて振りほどけない
(もぅ………何なの)
こんなにイライラするのは久しぶりだ
だってそういう避けるようなことをするのは嫌ってことなんじゃないの
意味がわからなかった
待ってと言ったのに何も言われる様子もないしこのままは流石にきつい
[もう……離して…!]
部屋に戻ろうと振り返って言うと
条くんが一瞬驚きしゅんとした顔つきになり手を離す
(あ……)
傷つけてしまった
でもどうすればよかったんだろう私もついかっとなってしまったからだが
重たい空気が周りを包む
(………私…何やってんだろ…)
条くんに避けられている理由を聞きたかっただけなのにこれでは真逆だ
ますます聞きづらい
イライラせずちゃんと話を聞いていればこんなことにならなかったはず
申し訳なくて顔も合わせづらい
でもこのままじゃ駄目だと口を開こうとした時条くんがオロオロしながら話始める
[え〜と………]
[ごめん…!]
[ちゃん…!]
頭を下げ謝ってきたのだ