第5章 あの空は....黒かった
しゃぁぁぁぁ
ガストレア。
「....はい。分かりました。マスター。駆除します」
ライトイエローの髪は、青いピンで止められている、
服はゴスロリというべきだろう。
バシュンドシュン
彼女は、銃を構えビルの上からガストレアを打ち抜いた。
その瞬間、快翔と晴羅が到着した。
「どうして?私の耳でも聞き取れない程の早さの銃弾?それよりも....ガストレアが駆除されて....」
晴羅は、驚きながら耳を澄ました。
「晴羅....聞こえるか?」
スッと顔を上げた晴羅は少女のいる方向を指さした。
「あのビルの上に誰かいる。」
晴羅は、ビルの上を睨み快翔の顔を見た。
「いけるか?」
「もちろん!」
快翔は晴羅の耳に無線装置を付けた。
ビュン!
ビルの約百メートルの壁を使いビルの上にたどり着いた。
「あれ?誰もいな....キャア!!」
少女は晴羅を打ち抜いた。そして、無線装置を壊した。
「マスター。戻ります。」
そう呟いて携帯を閉じて少女は立ち去った。
「くそ....晴羅!晴羅?」
快翔は、ビルの階段を全速力で走った。
「はぁっはぁっ。晴羅!」
血が沢山出ていた。
「快翔....傷は大丈夫。でも、あれを打ったの呪われた子供。だった。」
そうつぶやくと晴羅は、眠りに落ちた。
「くそ....」
とある場所。
「ティナ・スプラウト遅いぞ。」
少女の名前はティナ・スプラウト。フクロウの因子をもつ梟型である。
「はぃ。マスター」
ティナはマスターと呼ばれた男のイニシエーターだ。
「次の任務は...
聖天子の暗殺。そして里見蓮太郎および藍原延珠の殺害だ。」
「了解しました。マスター」
そう言ってティナは、そこから立ち去った。
彼女の服には血が染み込んでいた。