第45章 34.5
鼓動が早くなるのがわかる
これは紛れもなくこの腕の中に収まってる小悪魔の所為
いつも攻撃力高めな発言を一生懸命背伸びをして
しかも耳元に柔らかな唇が若干当たりながら囁いてきやがる
『ずっと一緒にいて』
今もこれからもそんなの当たり前だけど
今回はそういう意味じゃなくて
ソウイウイミ/////
「おっ///まえ//……わかって言ってんの?///」
一応確認してみるが(うん///)と言いながらまた俺の胸に顔を埋めるゆりの髪からはシャンプーのにおいがして自分の中の野獣の様なナニカが出てきそうになるがグッと堪える
あぶねー
今すぐ押し倒してしまいたい
ここはベランダで
外で
日もとっぷり暮れてて歩く人は居なくても声をあげれば直ぐにバレてしまう
必死に理性と戦いながらゆりを抱えて部屋に入ろうとすると
「あ、コーヒー」
そう言う視線の先にはさっきまで飲んでいたマグカップが置いてあって
そんなもの如何だっていいだろ
ハヤクメチャクチャニシロ
ダキツブシタイ
そんな思いが駆け巡るが振り払い抱えながらも器用にマグカップを持ちゆりに渡す
「こぼさないように持ってろよ」
部屋に入ってそっとベッドに降ろすとマグカップをテーブルに置き直すゆり
「快斗も飲む?淹れてこようか?」
くるっと振り向きながら笑顔で言うゆりに内心苛立った
「おめーよぉ。今俺が飲みたいと思うか?それ」
顎で指しながらそう言うと全く意味がわからないのか首を傾げる
そんな姿も[可愛い]でしかなくて
手を掴み引き上げ向かい合わせになる様に自身の上に乗せる