第10章 如月十六夜/幼なじみ以上…？(ADB)

今吉side

｢!!…翔一？｣

ワシは笑って２人に近づいた。

笑うしか…あらへんよ。

部活けえへんから様子見に来たら…。

青峰と２人っきりで仲良く笑うとるやないか。

今｢なんやぁ、こないなとこに居ったんか。部活やぞ～｣

｢う、うん…ごめん…｣

流石は幼なじみやな。

ワシの違い、気付いたみたいやね。

今｢青峰～、ウチのマネージャーたぶらかさんといて？マネージャーにサボられるとキツいんよ｣

青｢へ～へ～｣

今｢そないなわけで恵那もらってくで｣

恵那の手を掴んで歩き出す。

｢わっ…わっ｣

体育館まで手は離さんかった。

今｢みっけたで～｣

若｢江刺～!!｣

桜｢あ…良かった、いらしたんですね。あ、スミマセンスミマセン!!｣

諏｢心配させんなよ｣

今｢もうサボらんといてな？｣

｢う、うん…｣

なんだか怖がってるんやろか？

なら…追い討ちや。

今｢それと、部活の後…ちょっとええか？｣

たちまち恵那は目を見開いた。

今｢ほな練習再開やで～｣

……さすがにワシも限界や。

今日は…伝える。必ず。