All is Dream Box【春パワー全開】*短編集
第10章 如月十六夜/幼なじみ以上…?(ADB)
さ「すみません江刺先輩。大丈夫ですか?」
「うん、なんともあらへんよさつきちゃん。おおきに」
さ「まったく青峰君は…もう」
さつきちゃん、大変やなぁ…。
今「…ま、アイツはほっといて練習はじめよか。監督ももうすぐ来るやろ」
翔一の一言でみんな練習態勢に入った。
私は…ドリンクでも作りに行こか。
ドリンクを作りながらふと思い出した。
以前、さつきちゃんと好きな人について話したことがあるんやけど、その時のさつきちゃん、おもろかったなぁ。
「なあ、さつきちゃん。さつきちゃんには好きな人っていてはるんか?」
って聞いただけやのに、
さ「へっ!?や、やだ江刺先輩!!い、いきなりヘンなこと聞かないでくださいよ///私は別にテツ君のことが好きだとかそういうんじゃなくて……」
などなど真っ赤になってマシンガンのごとくしゃべりだしたんやで?
私が翔一のこと考えてても、ああはならへん。
笑いこらえるの大変やったわ。
正真正銘の恋する乙女ってやつやな。
「…クスッ」
誰もいない部室で1人思い出し笑いをした。
はずなのに。
今「なに1人で笑うとんねん」
「ひゃああああっ!!」
まさかの翔一登場や。
「し、翔一!今のはただの思い出し笑いや!!てかあんたいつからそこに居たん!?」
今「ん~?ついさっきやで。お前が笑う3秒前くらいや」ニヤニヤ
「絶対嘘や~(泣)!!」
今「まあええやんか。誰だって思い出し笑いくらいするて」ニヤニヤ
「そんなココロにもないこと言われても嬉しないわ!!だいたい練習中ちゃうんかあんたは~(泣)!!」
今「まあそう荒れるなや。タイミングが悪かっただけやんか。…それよりなにを思い出しとったん?」