第2章 私、18禁乙女ゲームの世界のヒロインに転生しました
「ーーー何時まで寝ている?さっさと起きろ」
もう・・・誰なのよ、三ずの川まで、もうちょっとだったのに・・・今の声ってお兄ちゃんの声に似てたような・・・
「漸くお目覚めか。待ちくたびれたぞ女」
このキャラクターって、まさか
ラスボス最凶の双子の兄のサタン様!
しかも。その隣にいるのは、弟のユリウス様じゃないの?!ちょっと待ってよ!一体どうなって・・・
「女って、無礼じゃありませんか?私は恵という名前がありましてよ?」
「・・・・・・・・・」
ちょっと、無視されると哀しいんですけど?
二人同時だんまりされると結構傷つくな・・・・・・・・・
「等々頭が可笑しくなったか・・・・・・・・・」
「御待ちなさい!私を誰だと」
「黙れ無能女」
無能?!無能って・・・腹立たしい・・・容姿は貴公子みたいなのに。黙っていればイケメンなのに・・・
「恵という名ではない。エレナ王女だろ」