第9章 別れ（３）

翔「直接会うのは無理でも、テレビ電話があるんだから、顔を見ながら話は出来るじゃないか…元気になったら会いに行こう」

雅「翔…ちゃん…うん…ありがとう…」

雅紀は俺の言葉に嬉しそうに微笑んでいた…

祖母『雅紀…体調はどう？』

雅「うん…薬が効いてて、最近は調子良いよ」

祖母『ホント？良かったわ…』

雅「じいちゃんが…先生を手配してくれたおかけだよ…ありがとう…じいちゃん」

会長『…ワシは医師を手配しただけだ…お礼なら早く元気になって直接言いに来なさい』

…あれ？会長もしかして照れてる？

あまりお会いした事ないけど、こんな表情するなんて思わなかった…

すると暫くして部屋をノックする音が聞こえ

智「あ、やっぱりじいちゃんとばあちゃんの声だ」

智くん達が入ってきた

翔「何？声聞こえたの？」

潤「会長の声というより、話し声が聞こえて、雅紀兄さんのじいちゃんって言うのが聞こえたから」

和「おじいさん、おばあさん、お久しぶりです」

祖母『智達も元気そうで良かったわ』

それから皆で会長夫妻と会話を楽しんだ




…けどこれが…皆で会長夫妻と話をした最期になった…