第6章 再会（４）

翔「母さん…舞…泣かないで…例え一緒に生活しなくても俺は父さん母さんの息子だし、舞と修の兄だから…」

舞「お兄ちゃん…」

翔「何時でも喫茶店に遊びにおいで。俺もちょくちょく帰るから…じゃあ、俺そろそろ行くね」

母「もう行くの？」

翔「…うん…」

もしかして、翔ちゃんも寂しいんじゃないかな…

やっと出会えた家族なんだから…

でも、きっと翔ちゃんはこのままここにいると、離れ難くなると思って…

潤「…翔兄さん…行こうか…」

修「…あっ…」

雅「…何？」

そのまま翔ちゃんと帰ろうとした所に、突然一緒にいた男の人が何か言いたげに声を掛けてきた

修「…な…何でも…」

翔「…修も喫茶店に遊びに来れば良い…今度思い切り兄弟喧嘩でもしよう」

修「に…兄さん…うん…」

そう言って修くんは涙を流し笑っていた

そして俺達は櫻井邸を後にした…

家に着くと、智兄と和が待っていて出迎えてくれた

智「お帰り翔くん」

和「お帰りなさい」

翔「…ただいま…心配かけてごめんね智兄さん…和也。それに、迎えに来てくれてありがとう…潤…雅紀…」

潤「翔兄さん…」

雅「これからも宜しくね」

また、ひとつ屋根の下で一緒に…