第5章 再会（３）

ー４ヶ月前ー

翔「…ん…」

重い瞼をゆっくり開けると、白い天井が見えた

…ここ…どこだろう…

俺…何でここで寝てるんだろう…

何も…解らない…

俺は…誰なんだろう…

〈ガラ…〉

突然ドアが開き、そちらに顔を向けると女の人が入ってきて俺と目が合うと

「翔っ！気がついたの！？」

そう言って俺の方に近付いてきた

…しょう…？もしかして俺の名前…？

「良かったわ…あなた２ヶ月も意識がなかったのよ」

２ヶ月も…？一体どうして…

…けど…それより…

翔「…あの…あなたは…？」

「…そうね…覚えてないわよね…私はあなたの母親よ…」

翔「…母親…？俺の…？」

…覚えてない…って…この人は俺が何も解らない事を知ってる…？

「…翔…？」

翔「教えてください…俺は何故ここにいるのか…俺は…何故自分の名前も思い出せないのか…一体俺に何があったんですか？」

「…え…し、翔…あなた記憶が…」

俺は…一体何者なんだ…