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【ハイキュー】Blue Spring (仮

第9章 IH予選まで






部活後、潔子さんの家に通う生活が数日続き、いよいよIH予選前々日。
ついに応援幕が綺麗に直った。

『間に合ってよかったー!』
「ありがとね」
『いえいえ!マネージャーですから!』

得意げにそう言って胸を張ると潔子さんがくすくす笑う。
今までよりかなり距離縮まった気がする。
嬉しい!!!

『みんな喜んでくれるといいですね!』
「うん。私も、頑張る」
『?』

潔子さんが何やら気合を入れている。
応援幕は直ったのに、何を頑張るんだろう?




翌日の部活も終わり、烏養さんからの話が終わる。
そのまま解散になりかけた時ーーーー

「あっ、ちょっと待って!もうひとついいかな!?」

武田先生がたまに入ってくれた。
タイミング逃すところだった・・・。

「清水さんと鈴さんから!」
「・・・激励とか、そういうの・・・得意じゃないから・・・。永瀬ちゃん」
『はい!お任せください!』

「あ、運ぶのは私が・・・」
『大丈夫ですよ!』

「なんだなんだ?」



『「せーのっ」』

バサッ

下でざわつくみんなをよそに、ギャラリーへ上がり、直した応援幕を広げる。


「「「!!!」」」

「こんなのあったんだ・・・!」

孝史先輩が感動して声を出す。

「「よっしゃああ!!じゃあ気合を入れて「まだだ」?」」

「多分・・・まだ終わってない」

「が」

「「が?」」

「がんばれ」

恥ずかしそうにそう言うと、そそくさとその場を離れる潔子さん。
ちょ、待って、そんな殺傷能力高いことされた後に取り残されたらこの場にいるあたしがキツい!!!
慌てて後を追って下に降りる。

ぶわっ


2、3年の先輩達の目から涙が吹き出した。

「清水・・・っこんなのハジメテ」

大地先輩まで・・・。
龍先輩と夕先輩に至っては声すら出てない。
これはかなり気合入ったのでは?
応援幕頑張ってよかった!

「永瀬は?」
『へ?』
「永瀬は応援してくんねーの?」

翔陽が駆け寄り聞いてくる。
潔子さんのあのエールで納得してないだと?
贅沢な子だねぇ・・・。
てか、あの後にあたしからもって絶対いらないよね?




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