第6章 合宿開始!
『・・・で?何か忘れ物?』
「「・・・・・」」
「はぁ・・・」
顔を真っ赤にして固まる翔陽と飛雄に呆れてため息をつく蛍。
「ほら、説明しなよ」
「!あ、ああ・・・うん。昨日はあー言ってくれたけど、やっぱマネージャーに何でも任せっぱなしはよくねーなって思って・・・手伝おうとしたんだけど・・・」
蛍に促されてしどろもどろになりながら説明をする翔陽。
なるほど、優しさ故のかぁ。
いや、まぁこのメンバーを見る限りやましい気持ちは微塵もないのはわかるけど、それより飛雄と蛍まであるのが意外すぎる。
『飛雄は?お風呂掃除とかガラじゃなくない?』
「い、いや・・・。ボケ日向1人そーいうのさせんのは、なんか、ムカつくから・・・」
『!あー、そう言うことね。で、1番意外なのが蛍君なんだけど?』
「僕は、この2人で永瀬の所へ行かせた後が想像できて、いつまで経っても掃除がおわんないんじゃないかと」
飛雄はおそらく翔陽への闘争心。
蛍は・・・、一応優しさなのか哀れみなのかな?
『そっか。でもこれからはほんとに大丈夫だからね。家事系慣れてるし任せて欲しいかな』
「だから言ったでしょ」
「「・・・ウス」」
『それと!今日見たのは忘れてね!』
「「・・・ハイ」」
2人ともシュルシュル萎縮している。
見られたのが恥ずかしいと言うか何と言うか、逆に女子力皆無のボクサーパンツを見られたのが純粋に嫌すぎる。
別の意味で恥ずかしいわ。
「ところでさ」
『?』
「さっさとTシャツ着たら?いつまでその格好なの?」
『いやぁ、暑いから今日はこのまま部屋まで行こうかと』
「やめて。絶対。約2名今の状態の永瀬見たらどうなるかわからない人がいるから」
『???わかった』
誰なんだその2人は。
全く心当たりはないが素直に蛍の言うことを聞いてTシャツを着る。
『じゃあ、部屋に戻るね。おやすみ』
「お、おやすみっ」
「・・・おう」
「おやすみ」
それぞれ3人が返事をしたのでとりあえず大丈夫そうだと部屋へ戻った。
なんか、今日も色々ありすぎた・・・。
明日は何も起きませんように。