• テキストサイズ

【ハイキュー】Blue Spring (仮

第5章 リベロとエース






『あ、潔子さん、お疲れ様です!』

「永瀬ちゃん、お疲れ。これから部活?」

『はい、今日ゴミ当番だったんで』

「そっか、じゃあ一緒に行こう」

ゴミ捨てを終えて体育館に向かう途中で潔子さんと一緒になった。
渡り廊下を歩いて目の前に体育館が見えてくるが、中が何やら騒がしい。


『お疲れでー「潔子さぁ〜ん!!!あなたに会いに来ました!潔子さぁ〜ん!!!」・・・?』

見慣れない人影がこっちに向かってくる。
は!潔子さんがアブナイ!守らねば。
慌てて潔子さんの前に立ちはだかる、が。

ドーン


「な、何だよいきなり!危ねぇじゃねー・・・・か?」

対処方法を誤ったのか、あたしの踏ん張りが効かなかったのか、駆け寄ってきた人に押し倒される形になった。
小さく見えたけどやっぱ男子のパワーってすごいなぁ。

『あ、あの、潔子さんには触れさせませんよ!』

「・・・・」

混乱する頭で精一杯の一言を発してみたが、視界いっぱいに広がる力強い視線ははじっとこちらに向けている。

『あ、あのぉ・・・。どちら様ですかね?』

「あー!!!オイ!ノヤ!永瀬から離れろ!そー見えてもそいつは女子だ!!!」

いやいや、まだ制服なんでそんなフォローいらないです龍先輩。

「・・・き」

『き?』

き?きもい?キモかった???いや、どっちかっていうと潔子さんに向かってくるこの人の方が変質者だよね!?!?

「あっ!?!?いや、すまん!?」

ふと我に帰ったのか慌ててあたしの上から離れる男の人。
男の人?やっぱりなんか小さい?
同級生かな?

「俺は西谷夕!2年!烏野高校バレー部のリベロだ!」

少し頬を染めながら大きな声で自己紹介をしてくれる。
あっぶな、タメ口で話すところだった。先輩だったのか。
とりあえず挨拶しないと。

『あ、1年の鈴永瀬です。マネージャーになりました。よろしくお願いします!』

「永瀬ちゃん、大丈夫??引っ叩いておこうか?」

潔子さんが心配して駆け寄ってくる。
そうか、バレー部の人なら対処法わかってるか。
でしゃばってしまった。
何だか恥ずかしくなってみるみる顔が赤くなる。

『す、すみません。邪魔してしまったみたいで・・・』

「あ、違うよ!??守ってくれてありがとうね」





/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp