第4章 練習試合
『失礼しまーす!烏野高校マネージャー入ります!』
「「「うぃーっす」」」
挨拶して体育館に入り、準備を始める。
「あ、ごめん永瀬ちゃん。ドリンク準備してもらっていい?」
『わかりました!』
潔子先輩に指示をもらい、荷物を持って体育館を出る。
『あだっ』
水を汲みに水道まで行く途中で人にぶつかった。
『す、すみません!!!』
「おやぁ、迷子かな?」
『あ、いや。今日練習試合をさせていただく、烏野高校バレー部のマネージャーです!』
「あぁ〜。そうなの、今日はよろしくね♪って言っても、俺は試合間に合うかわかんないけどっ」
『どうかしたんですか?』
「ちょっと足捻挫しちゃってね〜。大したことないんだけど、確認してもらいに行くんだぁ」
『あ、そうなんですか』
「君美人だねぇ、名前なんて言うの?俺は及川透、3年生で青城バレー部の部長だよ」
『!!び、美人かどうかは知りませんけど・・・。1年の鈴永瀬です』
「照れちゃってカワイー、じゃ、またあとでね⭐︎」
中学でぐんぐん背が伸びてからと言うもの、ジャージ姿で男に間違われた事はあれど、美女と言われたことなどない。
何なんだこのチャラ男は。
女に対してと見境なしか???
初めて言われたワードに動揺しつつも、再びドリンクを作りに水道へ向かう。