第3章 入部!
体育館で準備を終えた蛍と忠と待っていると、日向達が入ってきた。
『おはよー日向!』
「おお!永瀬!おはよう!来てたのか!」
『試合気になるしね!がんばってね!』
「おす!!!!」
気合い十分って感じだ。
「美女だ!美女がいる!なぁなぁあの人マネージャーかな!?なぁ美女が・・・」
日向がはしゃいで影山に話しかけるが、反応しない。
この間の王様発言気にしてんのかな?
「よーし、じゃあ始めるぞ!月島達の方には俺が入るからー」
「ええっキャプテンが!?」
驚いた様子の日向。
潔子さんの言った通りになった。女神は予言もできるのか。
そんな日向に田中の方が攻撃力あるから大丈夫だよ、と優しい言葉をかける澤村先輩。
「えー、オホンッ」
ん?なんだわざとらしい咳払いして。
「小さいのと田中さん、どっち先に潰・・・抑えましょうかぁ?あ、そうそう、王様が負けるところも見たいですよねぇ」
「ちょっ、ツッキー、聞こえてるんじゃ・・・ヤバイよっ」
相変わらずいい性格してるなぁ、先輩にまで喧嘩売るとか。
『性格悪いぞ蛍ー!』
「うるさいよ、これで冷静さを欠いてくれれば有難いの」
作戦なのか、いつも通りすぎて気づかなかった。
「とくに、家来達に見放されてひとりぼっちになっちゃった王様が見物ですよね」
そんでトドメ刺すんかーい。
「ねぇねぇっ!今の聞いたぁ??あ〜んなこと言っちゃって、月島くんてばもうホント、擦り潰す!!!」
ひぇっ、龍先輩、カタギの顔じゃない!!!
怖すぎる。よく平気だな蛍。忠はやばそうだけど。
そろそろ試合開始だ。