第8章 予想外の襲来
「うおっ、こんなものまで?!」
たいたい・ザ・スネイルが廃ポータルを投げてきたところで、三分間が終了して消滅した。
「あ〜、やっと終わったか」
とMENが息ついているが、休んでいる場合ではないことはMEN自身がよく分かっていた。ちゃっかり目の前に現れた廃ポータルのチェストからわずかな黒曜石とファイアーチャージを入手し、もしかして少し数が減った? かもしれない村人たちの集団へ駆け寄った。
「えーっと……あ、いたいた」
運がいいことに、MENが矢師にさせた村人は生き残っていた。そこから手早く交易物品を用意して取り引きを済ませる。その矢師から無事に弓矢を入手したが。
「もしかしてなんだが」
MENは見まいと避けてきた、マグマ溜まりに作ったネザーゲートを見に行く。そこはやはりというか、たいたい・ザ・スネイルに破壊されて二個分の黒曜石を失ったネザーゲートがあった。そして、周りの地形も破壊されてマグマが溢れ出し、誰もが絶望の光景と思ったはずだった。
「これはまだ大丈夫なやつだな」しかしMENはケロリとしていた。「まずはマグマをなんとかしないと」
と言うと、たいたい・ザ・スネイルの突進で爆散したアイテムをしっかり回収していたMENはバケツを取り出して水を振り撒いた。マグマは黒曜石に、流れたマグマが丸石になる中、全部固めてよかったのかと一部の視聴者が不安の声を言葉にする。
だがMENは、廃ポータルから少しの黒曜石を入手していたので手早くネザーゲートを修復して着火した。いつの間にか火打石打ち金を紛失していたが、ファイアーチャージがあるから問題ない。
ただ、MENはそこですぐにネザーには入らなかった。一旦ネザーゲートから離れ、弓矢をインベントリに入れ替える。画面上のゲージが、次の「アレ」が来ることを示していたからだ。