第7章 希望の一矢?
「あ、作業台忘れたっ」
MENは白虎たいたいに襲われそうになる前にチェストを作ったが、その時に作業台を回収せずにオーバーワールドに戻ってきてしまっていた。次の「アレ」の襲撃まで時間が惜しいこの世界で、MENのうっかりがここで出てしまったのだ。
「今日は丁寧にやらないと痛い目見るな」
とMENが言うと、よく見に来る視聴者の何人かが、それはいつも言っていることなのよとツッコミコメントを飛ばしてきた。
右往左往が多くなったMENだったが、なんだかんだで作業台を作り、火打石からようやく矢細工台をクラフトし終えた。あとは誰か適当な村人に矢師へ就職させる。そして取り引き用の棒を用意する為に原木を集めないとという展開で、次のアレが迫ろうとしていた。
「あとちょっとなのに……いや、ここは欲張らないで置こう」とMENは言う。「ここでドレインが来たらせっかくの村人がどこかに連れ去られるからな」
だが、どこに避難していたらいいのか。MENはウロウロしながらとりあえず石の斧だけ持って広いところへ向かった。直後、MENも視聴者たちも予想外のアレが襲ってきたのである……。