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現代版おとぎ話

第8章 ブレーメンの音楽隊〜それぞれの過去と向き合った今


僕たちのバンドは初のアルバム制作に取り掛かることになった。
みんなでスタジオ入りするとアミカが僕に話しかけて来た。

「聞いたよ!このバンドでやっていくんだってね」 
「どこでそれを聞いたんですか?」
「風の噂よ」
「そうですか・・・・そういえばLost loveの作詞って珍しくアミカさんなんですね。いつもは作詞はLeeさんなのに」
「あーそれね。Leeさんにお願いしたら良いって言ってくれたの。だから私が作詞をしたのよ。実はさこの歌詞を書いてみたんだけど、大変だったのよ。何かとね。まぁ、簡単にいうと旦那に不倫されたんだけどさ。その不倫相手との泥沼がすごかったのよ!!!!」
「それは・・・・・辛かったですね」
僕の周りには浮気や不倫で苦しんでる人がいなかったので言葉の返しに困ってしまい、咄嗟にこの言葉が出た。

「だってさ、慰謝料を支払って言ったらお金払うだけでいいんですねラッキーとか言われてさ。旦那からは金にがめついねなんて言われてwwwいやこっちは法律に従っただけだっつーの!!!!」
アミカは吹っ切れたのか笑いながら話してくれた。でも当時は辛かったに違いない。

「私って負けず嫌いだからさ、別に慰謝料が目当てじゃねーし!てか、反省してんの?こっちは旦那を奪われたんですけど?って不倫相手に言ったのよ。そしたら笑われちゃってね」
「それは癖の強い不倫相手でしたね・・・・www」
アミカの話を聞いて苦笑する僕。

「だからこの歌詞を書いたってわけ。もうあいつには未練なんかないから!言っておくけど奥野くんは彼女や奥さんを悲しませたらダメよー!」
「ああ、はい」
僕は頷いたけれど、とんでもない話を聞いたと思った。


それからアルバムのレコーディングは無事に進んで終わった。

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