第23章 クサイ
(なんでー!?)
人には土下座をしろと言うわりに
炎さんは胸元で手を組み仁王立ちをし
空から降りてきた男性と向き合っていました。
炎
「なんだよ総大将さん」
(総大将さん?)
?
「久しぶりだね炎くん
元気にしていたかい?」
銀髪の男性は爽やかな笑顔を浮かべながら
炎さんに挨拶をされました。
炎
「お前ら妖怪より俺はやわじゃねぇ
おかげさまでこの通り元気いっぱいだ」
(妖怪より…?
あっ…そっか!墨くんが言ってたっけ
箱は呪物だって。)
?
「それは良かったよ
君たち呪物の者が居なくなってしまったら
秩序が乱れてしまうからね
いつもお仕事ありがとう〜!」
炎
「おっ、おい!
勝手に触れるな!!
ったくオスに手握られても
嬉しくないわ!」
男性は眩しいほどの笑顔を浮かべながら
炎さんの手を握った。
(妖怪の男の人…距離感が近い(・・;))
私はなんだか男性同士のそれを
見させられているようで
呆然としていると…