第20章 白と黒
(揺れてる……?)
私はその木を見上げます。
「揺れてますね!」
確かに白さんに触れられている木は
少しだけ揺れていました。
白
「これも確かに木が私を感じ悶えているのです。」
「……え?」
(いやいや違うんじゃ…
ただ触れられたから、動いただけじゃ…)
認識が白さんと私では若干違うようです。
白
「つまり私が何を言いたいかと申しますと…
"私が触れてもこの木のように動かないように"と
女性に演技指導を行えば良いのです。
ただ一つ問題があるとすれば…
これはパートナーの女性にお願いをして
演技をして頂きたいのですが、
パートナー以外を選ばないといけないのかが問題なのです。」