第20章 白と黒
白
「黒箱の過去を知っていれば想像は容易にできます。
おそらく"貴女"が黒箱を"裏切る行為"を
したのでしょうね。」
「(´⊙口⊙`)!!」
(あっ…当たってる……)
そんな驚く私の姿を見た白さんは
"やっぱり"とでも言いたそうな表情で見てきます。
白
「どんな裏切りをしてしまったのかは
私にはそこまでは分かりませんが、
まだ別れてからそう時間は経っていません。
黒箱の元へ行き貴女のしてしまった事を謝り
急ぎ復縁をした方が良い。」
白さんはメガネの位置を直しながら
アドバイスをしてくれました。
(自分の非を詫びたら
許してくれるかな……)
白
「案ずるより産むが易しですよ。
私も付き添いますから。」
「……そうですね。
今から墨くんに謝りに行ってみます。
もしかしたら許してくれるかもしれないので…」
白
「えぇ。」
白さんと私は、
"白さんが墨くんを強く感じるという"
森の中に存在する廃村へと向かいます。