第20章 白と黒
白
「さん。
この報告書をご覧ください。」
一通りバインダーに目を通した白さんは
そのバインダーを私に渡してきました。
「私が見ても良いんですか?」
大切なバインダーを関係ない私に見せて
大丈夫なのでしょうか…
白
「責任は私がとります。
ですから貴女はこれを見て下さい。
これを見ればこの女性の方のことも、
前パートナーの本質も見えてくると思います。」
「!?」
(前パートナー?
もしかして墨くんの事を言ってるの…?)
やはり白さんは…管理人さんなのかもしれません。
白
「どうぞ。」
白さんは戸惑う私の手にバインダーを
持たせてくれました。