第19章 捨てる神あれば拾う神あり
泣き止むまでずっと男性は、
腕を組んで待っていてくれました。
?
「泣き止みましたね。
では…私は白(はく)と申します。
ご覧のとおり私にもパートナーがいません。
何故なら昨日パートナーが
右目の傷の感染症が原因で亡くなったからです。
貴女とは違う理由でパートナーを失いましたが、
無くした悲しみは理解しているつもりです。
だからこそ泣き続けても意味が無いことも
知っています。」
そう言うと手を私に差し出してきました。
「(´;ω;`)💦」
でもこの手を掴んで立った所で、
私はひとりぼっち…悩みます。
白
「…でわ、言い方を変えましょう。
山蛭が貴女の足の体温に吸い寄せられるように
集まってきました。立った方が良いのでは?」
(えっ…山蛭…??)