第16章 価値観
木霊
「おど—ざん……い"っ…い"だい"よ……」
墨
「痛いことをしているんだから
痛いに決まってるでしょうが( ᯣ _ ᯣ )
地下に送る前にどうしても"水抜き"
しないといけないから仕方がないんだよ。
"加工職人"がそうしないと口煩くてね
木霊、早く意識が無くなるのを
僕は祈ってるよ。」
"( ノ ´ ・ω・)ノ ⌒ *ポイッ!!"
"グサッ!!"
僕はグッタリしている木霊を
近くの木の太い幹めがけて投げ
串刺しにしました。
木霊
「い"だ"————い"!!い"た"い"い"だい"!!!!」
墨
「痛い痛いのすぐ終われ💚」
"ボタボタボタボタッ…ボタボタボタボタッ……"
木霊は僕の箱の修復に必須な材料だ。
別にこの木霊じゃなくても良かったけど
完全気分。悪いなんて微塵も思ってないよ。
が生きる為に何かを食べるのと同じように
僕にとっても木霊を捕まえてこういった加工を
するのも同じ。
え?いっそのこと楽にしてあげたら??
なんて言葉が聞こえてきそうだけど…
木霊は生きている時しか水分を取るタイミングが
ないんだよね。
死んだら木になってしまう。
それから水分を搾り出すのは難しくてね