第12章 琥珀の雨のあと
川端さんに舐められて、
元気が無くなった墨くんが
私の手を掴んで歩き始めました。
(墨くん…)
彼の後ろ姿はなんとなく覇気がなくてションボリしています。
(当分は元気戻らなそう…)
とにかく離れゆく川端さんにお礼を言うため、
振り返る私。
「川端さん!ありがとうございました💦」
川端
「…ん?」
すると川端さんは...
川端
「おぅ!!
…!!次逢うまで絶対に死ぬなよ!!!」
糸
「今夜は何もかも忘れて寝るんだよーー!」
川端さんは屈託のない笑顔で私に微笑みかけて
くれました。
糸さんは手を振って送ってくれました。
「川端さんも、糸さんもご元気で———!!」
そして私も手を振り、
墨くんに連れられて2人の元から去りました。