第10章 ミイラ取りがミイラを取らなかった
「(。 • . •。)...」
(喉も渇いてるから飲めなくて残念だけど…
足が洗える水場があって良かったな。)
「ありがとう…」
お礼を言うと、
私はポンチョが濡れないようにたくし上げ
小さな沢に足を入れました。
"ピチャ…パシャ…"
(少し濁ってるけど、気持ちが良いな…)
オシッコをかけられてしまった足に
水をかけ洗浄していると…
〈ゴクンッ…ゴクンッ……
(ん?)
数十メートル先から誰かが沢の水を飲む音が
聞こえてきました。
「Σ(・□・;)」
(たっ、大変!!!)
〈糸、うまいか?
〈うまくないよ、泥の味と変な味がする。