第10章 ミイラ取りがミイラを取らなかった
沙汰郎
「ワンッ!!ハァハァハァ!!」
沙汰郎くんは、
突然現れた墨くんに駆け寄り
横につきました。
そしてそんな沙汰郎くんの頭を撫でる墨くん。
墨
「よしよし良い子💚
もう良いよ、富慈山に戻りな。」
沙汰郎
「ワンッ!!」
すると沙汰郎くんは、
墨くんの命令通りひと跳ねすると
消えてしまいました。
「(´⊙ω⊙`)あっ」
この一連で、
墨くんも沙汰郎くんも"人外"だと認識した私。
墨
「足…汚れちゃったね。
近くに沢があるみたいだから行こう。」
(沢?)
あれだけ走っても水の音すら聞こえなかったのに
信じられません。