第10章 ミイラ取りがミイラを取らなかった
沙汰郎
「舐めてんじゃねぇー馬鹿女!
手を退かせ!汚ねぇ顔を遠ざけろィ!!」
「(´⊙ω⊙`)ファ!?」
(あれ…犬って話せたっけ……)
突然の沙汰郎くんのお喋りに
私は言葉と思考を失いかけます。
「沙汰くん…お口……」
沙汰郎
「だいたいテメェーなってねぇーんだよ!
なんだ?まだ1キロ程度しか走ってねぇじゃん。
墨から逃げようと思ってんなら100キロは
今の時間で逃げねぇーとマジ無理だし。
墨はマジ凄いんだからねィ!!
全国の山の管理人の親分なんだぜィ!!
で俺はその親分の飼犬!!マジ凄い!」
「(´⊙ω⊙`)」
(あれ?犬って喋っ…あー喋る!喋る!!
YouTubeで観た事あるもん!
ごはん!とか言ってたもん!
あははっ、なにテンパってたんだろ私。)