第1章 気持ちは伝わる
だけど結局、
2人とも相手を大切に思っているからこそ
異端な物と人間の女子の順調な交際が
3年続いたりする。
「えと...えと......あっ!
ネズミの園(その)に行きたいナ(∗ ˊᵕˋ 人∗)」
墨
「ネズミの園?
あ—、知ってるよそこ。」
墨はネズミの園を知っているようで、
左手の手のひらを空に向けながら
親指と人差し指を伸ばし
"知っている"
というようなジェスチャーをした。
「お揃いのネズ耳のカチューシャつけて
園内を歩いたら楽しいカモ( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )」
は少し背の高い墨を見上げ、
嬉しそうにおねだりをします。
墨
「へえ—、ネズ耳ね。」