第3章 今夜不貞を働きます

悟は体を起こして、しずくの顔を掴んだ。




まだ快楽の余韻に放っているであろうしずくの顔を見た。

素直に自分の手の動きに合わせて顔を向けてくる。




少し開いているしずくの唇を見て、悟は目を細めた。





「……うっ……」

いきなり舌を入れられて、苦しくて声がしずくから漏れた。




しずくの顔を掴んで何度もキスを繰り返す。

こんなに気分が性欲で昂るのはいつぶりだろうか。





しずくはいいも悪いも、平凡な日常を悟に与えてくれた。

それが悟がしずくに望んでいた事であり、悟は満足していた。





満足していたはずなのに。

今、しずくの唇を貪って、しずくの体に喰らい付きそうな衝動を抑えるのに必死だった。




「あっ…はぁっ…ちゅっ…ちゅうぅ…。」




悟の指がしずくの下半身に伸びて、しっかりと濡れた中に指を入れていく。

キスをしながら乳首も刺激すれば、しずくはキスすら苦しくて甘い声を出す事しか出来ない。