第13章 本当に僕の事分かって無いね!
初めてのその行為に、嫌悪感は湧かなかった。
むしろ、悟の手の中にあるモノを口の中に入れたい。
その時に、悟がどんな表情をするのか見たかった。
しずくは体を起こすと、ゆっくりと悟のモノに手を伸ばした。
その光景に、悟は嬉しそうに目を細める。
初めてちゃんと触ったソレは、しずくの手の中でビクビクと脈を打っていた。
どう扱えば良いのか分からなくて、戸惑った様に見ているだけだった。
「……しずくの口の中に入れてあげて。」
悟はしずくの頬に手を添えると、親指で唇を割って口を開かせた。
いつも自分の中に入っているのは分かっているが、どう見ても口の中に収まりそうでは無い。
それでもしずくは悟に言われた通りに口を出来るだけ大きく開けて、悟のモノを咥えた。
「…っ…。」
顔に触れている手がピクッと動いて、しずくは悟を見上げた。