第11章 この最低男
体が尋常じゃないほど熱くなって、下半身が痛いほど疼く。
「はっ……ぁ………。」
息を吐いても疼きは渇かず、むしろ増すばかりだ。
服が擦れるだけで、体が悦ぶ。
これは………。
しずくはギロッと悟を見上げた。
「…あー…一個でいいのに、全部食べちゃったんだ…。」
テーブルに置いてある空箱を見ながら、悟は笑って言った。
(絶対何か入れたな!)
再びしずくに視線を戻すと、悟は屈んで倒れているしずくを見下ろした。
スッと指を出して、しずくの背中をツーッと撫でた。
「っ!ひっ!」
ビクビクッとした感覚が全身に渡って、その刺激の強さにしずくの背中が大きく反れる。
「良く効く薬だねー…。さすが……。」
さすが何んだ?
何処から手に入れたモノなのか聞くのも怖い。
「っ…はぁ…あなた…何したの!?」
顔を上げようとしただけで、体に響いた。
しずくは悔しそうに床に顔を付けながら悟に言った。