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12歳年下の彼に溺愛される話

第58章 2024年4月7日



「私は…生田港斗さんと
お付き合をさせて頂いております…」

と…巴が初対面の2人に
自分の自己紹介をしていると、
ブンブンと左右に來翔が首を振って。

『ちゃうちゃう、そんなん
別にええねんって…。
えっと…巴…ちゃんやったっけ?
巴ちゃんが、港斗の女って事は
俺も、ちゃ~んと知っとるし』

『すいません…えっと…』

「友坂 巴…です…」

來翔の物の言い方を
正そうとしたレフト…ではなく
有翔が巴の名前を初対面なので、
下の名前で呼ぶのは失礼だと思った様で
呼び方をどうすれば良いのかと
名前を巴に尋ねて来たので。

巴が改めて、自分の
フルネームを伝えると。

『すいません…友坂さん…。
コイツは…遠慮って言うのを知らなくて
…誰とでも…仲良くできるやつなんですけど
厚かましいが服を着てると言いますか、
素直過ぎる位しか取り柄の無いヤツで…』

來翔と…有翔は…、
顔や…背の恰好こそは…同じで
一卵性双生児なのだろうが。
その…性格は…全く違う様だった。

「いえ……私は…、どちらかと言うと
初対面の人とは…緊張してしまって
上手く話せない…感じなので…。
來翔…さんの…様に…
気さくに接して…頂ける…と
こちら…も…話しやすい…ので…」

『ほら…見ぃやぁ…、アル。
巴ちゃんもこない言うてるやん。
アルは…硬い事考え過ぎなんやって。
男は硬たいのは…ここだけで
ええんやって、な?』

ここと…自分の股間を
來翔が指さして巴に
同意を求めたそうに言って来て。

『……ライト…、巴さんに
セクハラ発言するの止めてくれん?』

そう…いつもの私に話をする時とは
違う砕けた感じの口調で港斗が
双子の片割れの來翔の方に
釘を刺す感じで言ってくれたので。

それ以上…その場で
來翔さんの方には絡まれる事はなくて。

簡単な自己紹介をした後は、
温かい濃いめの…緑茶を淹れて
4人で出前のお寿司を食べる事にした。

本格的な引っ越し…とは言っても。
午前中の内に…大きい家具以外は
殆ど…彼が運んでくれているので。

『ねぇ…ミナト、運ぶものって
今…ここに見えてる物ぐらい?』

お寿司を食べながら、
有翔が港斗に声を掛けて来て。

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