第56章 神戸市立王子動物園
『僕は…
この先の階段上がった上にある
爬虫類のエリア好きなんですけど。
なんかこう…冒険感があって…
あそこ行くとワクワクするんですよねぇ』
今私達が居るエリアからはちょっと
階段を上って1段高台になっている場所に
蝙蝠とか大きな蛇とかワニがいる
爬虫類系を展示してるエリアがある。
そこは港斗君のお気に入りのエリアらしい。
蝙蝠とか展示されてるから
ライトが赤い感じで薄暗くて
洞窟を探検してる感じがするから。
小学校の頃に遠足で来た時も
男子達は…この辺りで
集まってたなって…。
爬虫類だけじゃなくて
夜行性の動物も展示されてるから。
コモンマーモセットとか
キンカジューとかショウガラゴみたいな
小型の可愛い顔をしたお猿さんも居て。
クリクリとした大きな目をしている
ショウガラゴをガラス越しに眺める。
亀も色々展示されていて
良く見るインドホシガメや
これも良く見る
ケツメリクガメやクサガメ。
ヒラセガメやミナミイシガメや
他にも色んな種類の亀が居て。
爬虫類や夜行性の動物のエリアから
更に北に園内を進むと、
大分動物園の端の方になって来る。
この辺りは…キリンとかシマウマとかの
草食動物がいるエリアだ。
『巴さん、キリン、
キリン…見ましょうよ』
パンダや…ライオンや象と並んで
動物園の人気動物であろう
キリンを一緒にしばらく見て。
『キリンの舌って紫ですよね?
なんかあっちの資料館に…
キリンの視点で見れるやつとか
ありましたよね?確か…』
ペンギンの横には資料館があって、
動物に関する展示物が色々あるんだけど。
その中の1つに…いろんな動物の視点で
資料館の中を見れる展示物があって
港斗君がそれの話をして来て。
「色んな動物と速さ比べできる
自転車…みたいなの…あったよね?」
そんな話を彼としながら、
シマウマやカンガルー
ワラビーにダチョウや
エミューなんかの大型の鳥を見て。
その先に…ハンター邸宅が見えて来る。
『今ッって…確か、あの中って
いつでも入れないんですよね?』
3月23日から5月末までは
毎日内部を公開してるそうで。
私達が訪れた今日は4月6日なので
内部を観る事が出来たので。