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12歳年下の彼に溺愛される話

第28章 城崎温泉の…朝



剥き出しの縦に長い水槽の周りを
階段を降りながらぐるぐると
回りながら下る感じに、
建物が出来ていて。

4つの方向から
メインの大水槽を楽しめる。

『巴さん、あそこ
ハリセンボンがいますよ』

スタート地点の所の高さには
殆ど魚はおらず。水槽の角の所に
いつも河豚かハリセンボンが居る。
ちっちゃめなクエ…みたいなのが
隅っこの方でゆっくりしていた。

最初の階段を降りながら角を曲がると。
いつも…やたらにコバンザメが
くっついている面があって。
毎回来るとそこにコバンザメが居るから。
ここが定位置…みたいになってるのかも。

「コバンザメ…いつ来ても
ここにくっついてるね」

『ここは…海遊館とか
美ら海みたいにジンベエザメ居ないから
コバンザメの寄生先…と言うか
くっつく先が無いんですかね?』

階段の途中から
水槽にくっついてる
コバンザメ集団をカメラに納める。

『コバンザメってサメってつくけど
実は、サメじゃないんですよ?』

「え?でもサメっぽい形してるのに?」

『そうなんですよ、見た目が
サメっぽいからおでこの吸盤が
小判みたいでサメっぽいから
コバンザメって言うけど、
スズキの仲間らしいですよ。
サメはアンモニア臭いって言いますけど。
スズキの仲間なのでお上品な味らしいですよ』

「そうなんだ…コバンザメは
美味しいお魚…なんだ……」

そのまま階段を降りて
通路を進むと。
目の前の突き当りの壁には
ハリセンボンの針の数と、
ウニの棘の数を、
棘を綺麗に並べたイラストで
一目でわかるパネルがあって。

「ハリセンボンの針って
400本くらいなんだね…」

その横にある
ちょっとした階段を下って。
右手に大水槽を眺めながら。
左側の壁面のそって展示水槽が続く。

一番最初に出迎えてくれるのは、
サンゴと熱鍛魚の…南国を
思わせるカラフルな水槽だ。

大きなメガネモチノウオ
通称ナポレオンフィッシュが
水槽の中央で存在感を放っていて。

自分のスマートフォンで
熱帯の海を感じさせる水槽を
数枚…撮影した。

『一緒に撮りましょうよ』

後ろに熱帯魚が写るように
彼がその背の高さと
長い腕を生かした位置から
一緒に自撮りで記念撮影をして。



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