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12歳年下の彼に溺愛される話

第26章 城崎温泉そぞろ歩き



『チェックインの前に…、
先に…今日の任務を果たしますかね?』

そう彼に声を掛けられて
気が付いたら、城崎温泉に
戻って来て居た様だった。

そう言って彼が車のエンジンを切って、
降りる用意をし始めたから。
慌てて自分もバックを持って、
車を降りたのだけど。

今の現在地は…、
城崎外湯めぐりの地蔵湯真横だった。

城崎温泉駅からは徒歩5分程の距離にある。

昔ながらの建物の外湯が多い城崎で
四角いビルみたいな外観をしている。
この四角いビルの様な形は
灯篭をかたどってるのらしい。

『この地蔵湯の六角形の形の窓は
玄武岩をイメージしてるらしいですよ』

「だから、六角形なんだ…」

『温泉の源泉からお地蔵さんが
出て来たから、地蔵湯らしいですよ。
あそこにお祀りされてるのが、
そのお地蔵さんらしいですね』

「お賽銭する?」

お地蔵さんの前には
賽銭箱が置かれているので
お賽銭をして、お参りすると。

地蔵湯側から
駅前からの通りを駅方向へ進めば
お土産物屋の立ち並ぶ中に
おけしょう鮮魚がある。

店先には氷が入った
発泡スチロールのケースに
活の松葉ガニが並んでいる。

生け簀の中にも松葉ガニが居て。

カニの他にも甘エビや
鮮魚が並んでいる。
鮮魚だけじゃなく、
お魚屋さんのお惣菜や。
干物も種類がある。

多くの観光客でお店は
賑わっており。
お店の店頭の商品は
鮮魚を含め
翌日には到着するらしいので。

それぞれの実家に
カニスキセットと
活カニを送って貰う事にした。

お正月にお母さんから
城崎に行くんだったら
甘エビと、円山川の特大しじみも
お願いねとお金を預かったらしく。

残りは…好きに使ってねと
体のいいお年玉…みたいなもんですよ
僕…社会人なのに…と彼が
困った様な顔をして言って居て。

『じゃあ、私も…家に
カニだけじゃなくて
エテカレイの干物と、のどぐろの
干物買って送って貰おうかな?』

「エテカレイの干物、
美味いですよね?
ホテルでも旅館でも和食なら
絶対…どこ行っても出てきますよね」

それぞれにお目当てを購入して。
発送をお願いして。
おけしょう魚を後にする。


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