第24章 2024年1月17日から1月19日
2024年1月17日
その日は…いつも通りに
水曜日なので仕事の後に
ジムで汗を掻いて。
近所の居酒屋で生ビールを
1杯だけ飲んで。
いつものルーティーンに漏れず
17日の日も…彼が、
私のアパートに泊まりに来たんだけど。
『巴さん…、楽しみですね。
20日、天気小雨みたいですけど』
お湯張りを待つ間、
スマートフォンで週末の
お天気を調べていたみたいで。
城崎温泉に行こうと予定してる
1月の20日は生憎の
雨の予報のようだった。
お正月に…極薄の0.01ミリの
コンドームを試してから。
彼が色んなの買って来て
お試し…してるんだけど…。
『巴さん…黒いの嫌だって
言ってたんで…、透明なゴム
ドラッグストアで買って来ましたよ』
そう言って持って来て居た
鞄の中から、コンドームの箱を
脚付きのマットレスの上に置いた。
『前にお正月の時に巴さんが
用意してくれたのって、オカモトの
ゼロワンだったでしょ?だから
サガミの0.01って思ったんですけど。
あれだと…その…、巴さんとの
えっちを長く楽しめないと言うか…
それで…妥協した結果…これにしました』
彼のお持物のサイズが大きいから、
彼はLサイズのしか使えないので。
普通の一般的なお持物のサイズの
男性に比べると……、選択肢が
少ないとは話してたんだけど。
コンドームしては…、
分厚い箱を目の前に置かれて。
巴がその箱を手に取った。
サガミオリジナルの0.02ミリで。
前に使った事のある、
美咲さんオススメのコンドームの
オカモトのゼロワンと同じ
ポリウレタン製のコンドーム。
ポリウレタンだから、お互いの
体温がしっかり伝わるし、
0.01よりも分厚いから…
その分ゆっくり楽しめるんじゃないかって。
港斗君が言うに、0.01ミリと
0.02ミリなら、同じ
メーカーの同じポリウレタンの
コンドームでも…値段が違うみたいで。
やっぱり薄いのを作る
技術料…的なコストが…
掛かるのかなぁとかって思いつつ
港斗君のその話を聞いたんだけど。
『巴さん…それ、
箱…開けてみて下さいよ』
「箱…開けてみるね…」