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12歳年下の彼に溺愛される話

第19章 2人の年末




もう今日は…何を作るかって
メニューも決まってるし。
材料も…先に買い物済ませてるから
後は…作るだけ…なんだけど…。

後ろからぎゅっと…こっちを
ハグしては慣れない人の所為で
かなり…作業能率が下がってるけど。
邪魔とも止めてとも言えずに、
多少のストレスを巴は感じながら。
キッチンでお夕飯の支度をしていた。

「み、港斗君…、出来たら
声掛けるから…、あっちで
待っててくれたらいいよ?」

『…巴さん…と…、
離れたくないなぁ…って』

年末ん年始の休みの間は
彼とずっと過ごす予定なんだけどな…。

「もう…港斗君…、そんなに
ひっつってなくても、お正月の
三が日の間、ずっと一緒なんだよ?」

『で…でも…ですよ?巴さん。
明日は…午前中からお昼までは
巴さんのお家にお邪魔させて
頂く予定になってますし…その、
初詣した後は…僕の実家に…行って、
その日は…その…泊まる…んですよ?』

そう言って明日の元日の予定を
彼が改めて伝えて来るが、
こっちはその予定は前々から聞いてるし
知ってるんだ……けどな…。

要するに彼は、明日は
お互いの実家だし、イチャイチャ
出来ないから今の内に
イチャイチャをし溜めて…
おける…物なのかは、私には謎だけど。
イチャイチャ…できるだけ…、
イチャイチャしておきたいって意味かな?

『やっぱり…実家では…、
その…巴さんと
…ふたりだけじゃないですし…』

「いいよ、分かったから。
港斗君が…そうしたいだけ…って」

『してもいいんですか?
じゃあ、早速…したいんですけど…』

え…?ちょっと待って…。

「え?するって…何を……?」

『イチャイチャも出来ないけど、
えっちも明日は出来ないなぁ~って
あ、でも…巴さんから
そうしたいだけして良いって
言ってくれましたし…。今日は
沢山…しましょうね?…ね?』

今日は沢山??
いつもは…?沢山じゃない?
いつも…沢山してるって
そう思ってるのは…私だけって…事?

と…言うか…、えっちとえっちの
間と間が空いてるから。
そんなにしたって感じもしてないけど。

朝にえっちして…るし、
その…お夕飯の支度を
始める前にも…した…のに…。




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